カフェを開業する際一番初めに必要となるものは物件です。物件がないと内装工事も、店舗のコンセプト決定もできません。
とはいえ、物件を適当に選んでしまうと内装費用が高くなってしまったり、そもそもお客様が来店しにくい店舗になってしまう可能性があります。
今回はカフェの物件を選ぶ際、気を付けたいことを解説します。
カフェの物件種類
皆様は居抜き物件とスケルトン物件という言葉をご存じでしょうか。
居抜き物件とは前にテナントを借りていた入居者が設備や内装を残した状態で退去している物件の事です。内装や設備の一部が残っているためそれを利用することで費用を抑えてカフェを開業することができます。
スケルトン物件は新築などの理由でコンクリートが打ちっぱなし、配線や配管もむき出しになっている物件を指します。
上記を比べてみると居抜き物件のメリットが目立つように感じると思いますがどちらにもメリット、デメリットが存在します。
この項目では両者の利点、欠点を明確にしていきます。
・居抜き物件のメリット
居抜き物件最大のメリットは先程触れた通り、内装や設備が部分的に残っていることによる費用の削減です。それに追随して内装工事にかかる時間を短縮することができます。
さらに以前の店舗がある程度認知度が高かった場合、地域の人にとってなじみの場所として受け入れやすくなります。
・居抜き物件のデメリット
居抜き物件のデメリットは内装が決まっている事です。もしこんなお店にしたいという強い希望がある場合、居抜き物件のようなレイアウトが固定されている状態は注意が必要です。
他にも飲食店の居抜きなどで大がかりな調理器具が残っている場合撤去する費用が掛かることも注意が必要です。
・スケルトン物件のメリット
スケルトン物件のメリットは機器などを全て自分の思い描いた通りに設置できることです。
レトロな機器を導入し内装を合わせたり、最新機器を導入してモダンなコンセプトを押し出せます。
・スケルトン物件のデメリット
スケルトン物件のデメリットはそもそもその物件がカフェを経営するにあたって消防法などに抵触しないか確認する必要があります。
他にも居抜きに比べて床壁の貼りを行うため、内装費用が増加する傾向もあるので内装の見積もりを取りつつ物件の契約を進めるか決めるとよいでしょう。
立地からカフェの物件を探そう
町の一角に風情あるカフェがあり、地元の人々で賑わっている。そんな店舗を目指して開業する人も多いはず。そんな店舗を実現するために
低限必要な立地や条件を見ていきましょう。
・人々の導線
当然ですが1時間に30人の人が通る道と1時間に2人しか通らない道ではお客様の入りに大きな差が出ます。駅から近い物件でも入り組んだ場
にあってお客様の目に留まらない物件も多いので必ず現地に行き、お客様目線で確認しましょう。
・競合店舗の確認
もしモダンなカフェが近隣に2件あったらどうなるでしょう。競合店に勝るコンセプトがあったとしてもお客様は2分割されてしまいます。新規
に参入する側は常連客もいないので不利になりがちです。物件を借りる前に必ず競合が周辺にどのくらいいるか確認しておくべきです。
・交通アクセスの確認
カフェの立地が公共交通機関や主要な道路に近い場所であれば、アクセスが容易で顧客が訪れやすくなります。駅やバス停からの徒歩圏内に
る場所が特に好まれます。
3項目とも当たり前だと感じる方も多いかもしれません。もしこの記事を読んでいる方で物件を借りる予定の人がいた場合、もう一度再確認し
てみてください。調べれば調べるほど競合店や立地上の問題は出てきます。物件選びはやり直しがきかないので慎重に選びましょう。
カフェの物件を居抜きで探した際に注目すべき場所
カフェの物件を居抜きで探している方が特に気を付けたいポイントをご紹介します。
・客席の清潔さ
居抜き物件の場合床や壁、天井が残っている場合が多いです。しかし、残っているからそのまま使おうとする前に一度清潔感が保たれているか
確認しましょう。せっかく新店としてオープンしても壁にシミが多く残っていたり、天井の一部にヒビや欠損があると新規オープン感が薄れ、
リピーターの獲得が難しくなります。
清潔感が足りないと思った場合、新しいものに張り替える事をおすすめします。
・設備と機能性
客席と同様設備の確認もおこないましょう。設備の劣化により使用できても1年程度な場合や既に破損している場合もあります。
また、居抜き物件のデメリットでもお話ししましたが、カフェには不要な設備が多く残っている場合は撤去費用が掛かることも頭に入れておき
ましょう。
将来を見据えたカフェ物件を選ぼう
将来的にはお客様数を増やしていきたい！と思う方や、将来的には今より良い設備でクオリティの高い商品を提供していきたい！など、将来ど
のような店舗にしたいかは人それぞれです。どのような場所に注目して物件を選べばよいか解説していきます。
・拡張や改修が出来るか
お客様が増加し、店内の席数では足りない。そんな悩みを持つ日が来るかもしれません。
拡張するとしたら新たにテラス席を設ける、もしくは店内のレイアウトを変更して席数を増やすことになりますが、もしレイアウトが一切動か
せない物件の場合客数を増やすことは不可能です。
将来客席が増やせる構造か想像しながら物件を確認しましょう。
・周囲の環境変化
カフェが立地している周辺の環境が大きく変わることがあります。
路線の開通や商業施設の増加などポジティブな変化から、競合店の出現や隣駅に大型商業施設ができるなどネガティブな変化も存在します。
未来の事なので全てを推測するのは不可能ですが、現段階で決まっている情報は集めておきましょう。
まとめ
今回はカフェの物件を選ぶ際に気を付けたいことについて解説しました。
物件は一度確定したら基本的には変更のきかないものです。後悔のないように熟考して理想の物件でカフェを開きましょう。
もし内装面でお悩みの方がいらっしゃったら内装広場までご連絡ください。
迅速に現地で見積もりや提案ができる業者をご紹介します。