幅広い層から支持を得ている焼肉屋。そんな焼肉屋を開業する際、費用を抑えるためにも、競合に負けないためにも物件の選定がとても大切です。
今回は焼肉屋を開業する際の物件探しのポイントや注意点を解説していきます。
焼肉屋が繁盛しやすい物件の立地
当然の事ながら焼肉屋に限らず飲食店は駅近で人通りの多い場所の方が集客が見込めます。しかしそういった場所は物件費用が高くなります。では駅近以外の条件ではどのような物件が良いかというと、それは焼肉屋のコンセプトによって大きく異なります。コンセプト別に確認してみましょう。
・高級焼肉店
高級な焼肉店が騒がしい駅前にあるとしたらどうでしょう。富裕層や特別な日のお祝いをする人が喧騒な場所を選ぶとは思えません。客単価の高い焼肉屋を開業するなら繁華街の入口を避けた場所や高級住宅街を選ぶと良いでしょう。
・一人用焼肉店
最近人気急上昇中の一人のお客さまをターゲットにした焼肉店。サラリーマンをターゲットにした店舗はオフィス街が良いでしょう。
一人用焼肉店の場合は少し費用がかかっても駅前も選択肢に入れても良いかもしれません。
内装面をアレンジし、客の回転を早めて物件費用を補いましょう。
・ファミリー向け焼肉店
ファミリー向けの焼肉店は駅から離れた幹線道路沿いで展開されていることが多いです。駅から離れている分物件費用が安いことが多いので、広めの敷地に駐車場を併設して車利用のお客様を増やしましょう。
焼肉屋開業までの費用を抑えやすい居抜き物件
焼肉屋の内装費用はとても高額です。少しでも開業費用を抑えるために利用する人が多い居抜き物件。そんな居抜き物件がなぜ費用が抑えられるのかを解説していきます。
・厨房設備
焼肉屋だけでなく飲食店で一番重要な厨房部分。給排水設備や油やゴミを分離して下水に流すグリストラップ。電気設備などが残っていることが多いです。グリストラップは80万円前後費用が掛かるのでその部分の金額がかからないとなると内装工事費も大きく変わるでしょう。
・排煙機器
元焼肉屋やお好み焼き屋などの限定的な居抜き物件に限りますが、客席から出た煙を回収し、外に放出する機器がそのまま置いてあることがあります。
めったにない物件ではありますが排煙機器設置代がかからないのはうれしいですよね。
・ライフライン
給水やガス、電気設備が残っていてそのまま使えると内装金額が大きく削減できるでしょう。
焼肉屋の物件を探す際の注意点
居抜き物件はスケルトンの物件より絶対安い!そう思っている方は注意が必要です。なんと物件によっては居抜き物件の方が高くなってしまうのです。
この項目では居抜き物件を探す際の注意点を解説していきます。
・排水管
排水管が古い場合、悪臭の原因や亀裂からの漏水に繋がります。排水管の位置によっては共用部分扱いになりテナントオーナー側が費用を支払うこともありますが、入居前にどちらが負担するかは確認が必要です。
・厨房機器
厨房機器が残っている場合も注意点があります。
コンセントを使用するタイプの厨房機器は消耗品のため数年で壊れてしまいます。もし前のお店がある程度使用した後ですと開業後すぐに壊れてしまい、廃棄代金が掛かることも。厨房の設備は自分で動作不良がないか確認後、経過年数をオーナーに確認しましょう。
・ダクトの設置
物件にダクトが通せるか、もしくは既にあるか確認しましょう。
ダクトがない場合、ダクト式無煙ロースターという排気されたものを外に流す設備が使用できなくなります。
その場合ノンダクト式無煙ロースターを設置します。ノンダクト式はダクトに繋がれていないためテーブルを移動出来る事や、ダクトを設置する必要がないため店内が広く使えるなどのメリットがありますが、費用が大きくなります。
焼肉屋の物件探しで良い物件が見つかったら
良いなと思う物件は同じく物件を探している人からも良いと思われている可能性が高く、迅速に動いた相手に取られてしまったという話しをよく聞きます。
可能であれば迅速に申し込み手続きを行い審査を受けましょう。審査時は事業計画書を提出し、開業後の流れが大家さんに伝わると話が具体的になりやすいです。
まとめ
物件探しは立地や、居抜き物件の際の注意点が多く、複雑な内容で驚かれた方も多いと思います。
内装や建築に関わっていない人では非常に判断が難しいのも事実です。
もし良さそうな物件が見つかったけど注意事項を満たしているか分からないという方は一度内装広場を利用する事をおすすめします。
迅速に現地に直接伺い工事内容の提案が出来る業者をご紹介します。