幅広い年齢層から支持を得ている焼肉屋。そんな焼肉屋をオープンする際、どのような内装にすればいいか悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
お客様は提供される商品だけでなく、店内の雰囲気や居心地などでリピーターになるかが決まるため、内装デザインによって売上に大きな影響を与えます。
最近はInstagramやXなどSNSの影響も大きく、おしゃれな店舗がSNS上で拡散され、集客につながることも珍しくありません。
今回はどうしたらおしゃれな焼肉屋が完成できるのか解説していきます。
焼肉屋をおしゃれにするならコンセプトからデザインしよう
突然ですが学生が部活の帰りに利用する焼肉屋を想像してみてください。
多くの人は金額を抑えた、賑わいのある明るい店舗を想像したのではないでしょうか。ではもしそんな学生が来やすい大学の近くに高級志向な焼肉店が立っていたらどうでしょう。学生は内装の雰囲気に圧倒され気軽には利用できず、高級店を利用する層も喧騒な場所で食事をしたいと思わない人も多いはずです。
このように店舗のコンセプトがターゲットと乖離していると、内装をおしゃれにしても効果は半減してしまいます。
ターゲットによってどのような内装デザインを演出すればいいか解説していきます。
・学生や複数人のサラリーマンなどが利用する大衆向けのデザイン
大衆をターゲットにした焼肉店は気軽にまた利用したいと思わせることが大切です。
テーブルは木材もしくは木目調のものを使用し、明るい電球色で店舗全体を和ませます。
さらに多人数用のテーブルを複数用意して賑やかな店舗をイメージしてもらえると入店しやすくなります。
・女性をターゲットにした焼肉屋デザイン
あまり数が多くない分、集客の見込めそうな女性をターゲットにした焼肉屋。この際気を付けたいのが、女性を意識するあまり全体をピンクや花柄の内装にしてしまう事です。こうなると男性のお客様は入りづらくなりターゲット以外の層が全く集客できなくなります。
女性が焼肉屋に求めているデザインは清潔な雰囲気です。店内は白を基調とし、観葉植物や花を控えめに飾ることにより女性から見ても男性から見てもおしゃれで清潔な店舗になります。
照明が明るすぎると周りのお客様の視線が気になってしまうので程よい明るさを心がけましょう。
他にもカバンやコートの保管場所があると喜ばれてリピーターになりやすいです。
・ファミリー向けの焼肉屋デザイン
家族で焼肉、頻度は多くなくても家族皆が喜ぶ小さなイベントです。そんなファミリー向けのデザインは子供に焦点をあてた内装が良いです。
まず店舗導線は広く、子供が歩いても、ベビーカーが通っても問題ない広さの確保。
他にも子供用の椅子の用意や、小さなものでも良いのでキッズスペースがあるとママ会などで定期的に利用される事があります。
テーブルやカウンターその他家具なども丸みを帯びたものにするとお子様を気遣っている事が分かりリピーターの獲得に繋がります。
上記3件は一例ですが、他にも様々なターゲット層があります。大切なのはターゲット目線で店舗を利用した時にどんな内装ならおしゃれだと思うか想像することです。
焼肉店を内装デザインからおしゃれにするポイント
様々なターゲット層を想定した内装のお話をしましたが、焼肉屋をおしゃれに見せる共通点もたくさんあります。この項目ではそんなおしゃれな店舗の共通点を見ていきましょう。
・ライト
店内の雰囲気作りの半分以上の要素にもなるライト。ライトの色はひとつ前の項目でもお話しましたが、スポットライトを設置することで空間をおしゃれに魅せることができます。
吊り下げ方の直接照明でもおしゃれに見えますが天井や壁に向けて光を当てた間接照明は特別感が増しておしゃれに見えるでしょう。
入り口付近のライトの色を変えるのもお客様に意外性を与え、効果的です。
・SNS映えを意識したデザインになっているか
おしゃれに設置された小物や料理、お客様が写真を撮る理由や場所は様々です。もしお客様が写真を撮る際にどう映るかも考えて設計しないといけません。
例えば店内におしゃれな熱帯魚の水槽があったとします。その水槽の写真を撮る際、横に厨房があり、スタッフが忙しそうに動いているのが映ってしまったらお客様は満足しないでしょう。このようにお客様が撮影する時に問題がないか考えて内装のデザインや配置を行う必要があります。
焼肉店をおしゃれにする際の注意点
開業前におしゃれな内装を考える際、多くのアイデアが浮かぶと思います。
しかしおしゃれな内装をそのまま実現しようとすると多くの問題が生じてしまいます。工事が始まってからでは修正が大変な、焼肉店の内装をおしゃれにする際の注意点を解説します。
・テーブルを狭くしすぎない
おしゃれなテーブルを選ぼうとするとスタイリッシュでコンパクトなテーブルを思い浮かべる人も多いでしょう。たしかに高級志向なコンセプトには細身のテーブルが良く似合います。
次に焼肉を実際に食べるところを思い浮かべてください。狭いテーブルでは肉を置く場所が足りなくなって注文する速度が落ちてしまいます。
おしゃれなテーブルを設置しようと考えている人はスペースの確保が出来ているか、清掃などのお手入れがしやすいか今一度確認してみてください。
・焼肉屋は汚れが目立たない店舗設計を
タイトルの通り、焼肉屋は油跳ねや煙で店舗が汚れやすいです。おしゃれな店舗は白を基調とした店舗が多いですが焼肉屋の内装は白を避けてデザインしましょう。
店内を暗くして汚れを目立たせない作りにもできますが、ふとした時に目に入ってしまうとお客様が残念な気持ちになってしまいます。
まとめ
いかがでしたでしょうか、焼肉店は汚れがつきやすく内装色でおしゃれさを演出することは難しいかもしれません。
その分小物やライト、その他トイレの備品などでもお客様はおしゃれさを感じることが多いです。
様々な工夫を施し、おしゃれな店舗を完成させましょう。