長年根強い人気を保っているラーメン屋。ラーメン愛があるからこそ自分でも開業したいと思われている方も中にはいらっしゃるかと思います。
そんなラーメン屋を開業するためにどんなことをすればいいのか。この記事では開業の流れをステップに沿ってご紹介していきます。
ステップ1 ラーメン屋開業のための下準備
まず何よりも「どんなラーメン屋にしたいか」というコンセプトを決めておくようにしましょう。
近頃では女性も入りやすいようなおしゃれなラーメン屋も増えていますが、回転率を重視したい、せっかくならくつろいで行ってもらいたい等、計画する人さまざまに持っている作りたいラーメン屋像は違うと思います。
特にラーメン屋はほかの飲食店に比べて開業はしやすく、ラーメンが好きなお客さんとなる方も多い一方で、ライバル店もまた多く存在します。そんなライバル店としっかりと差別化ができるようにするためにも、「どんなお店にしたいか」といういわゆる「コンセプト」は開業前に決めておくようにしましょう。
ステップ2 ラーメン屋開業のための資金集め
次に必要となってくるのが資金集めです。
ラーメン屋を開業するためには大体2000万円ほどの費用が必要とされています。
もちろん開業する立地にもよりますが、物件取得費は大体家賃の8か月分。内装工事費用は坪単価で30万円。什器他設備費用だけでも500万円がかかってくることが見込めます。また、それだけでなく、実際に開業してからの食材費や雇うスタッフの人件費、飲食店で多く使われる水道代や光熱費などの運転資金も見込んで用意しておく必要があり、その分だけでも無効半年間分の800万は用意しておかなくてはなりません。
そうなってくるとなかなか自分の力だけでまかなえる金額では無くなってきてしまいますよね。
そんな時に使えるのが金融機関からの融資と補助金助成金の活用です。
金融機関は一般的な金融機関に比較し、審査の通りやすい公庫からの融資を視野に入れることをおすすめします。ラーメン屋で使える補助金、助成金は主に「事業再構築補助金」「小規模事業者持続化補助金」です。こういった融資があ補助金をうまく活用して資金を集めていくようにしましょう。
次に物件選びのコツについても少しご紹介いたします。
立地の良い場所を選べばそれなりの高さになってしまう物件選び。あんまりにも高額になってしまったら痛手ですよね。
1等地だけがお客さんが来てくれるわけではないことを念頭に立地を決めるのが良いでしょう。特に駅のような人が多く集まる場所から少しばかり離れたところであれば、人の動線を意識して立地を探すといいかもしれません。とはいえどこでもいいというわけではないのです。ラーメンはスープなどを長時間煮込んだりする影響から香りがかなり立ちやすいです。調理しているときは殊更。店内のにおいは排気口から外に漏れだします。この時近隣の住民や店に迷惑が掛からないように配慮する必要があります。あまりにも住宅街のど真ん中……だったりすると近隣住民からのクレームが入ってしまうことも懸念されるため、そういった配慮を踏まえて選ぶようにしましょう。また、なるべく費用を抑えたい場合にはスケルトン物件のような空っぽの物件を選ぶのではなく、以前ラーメン屋が入っていた居抜き物件を使うようにしましょう。内装デザインの自由度は低くなりますが、什器などが備え付けられている場合が多く、費用の削減につなげることができるでしょう。
ステップ3 ラーメン屋開業の内装工事
資金を集め、物件も決めたところで行いたいのが内装工事。
内装に関しては調理の上で油っぽく、汚れてしまうことを考慮して汚れても目立たない色を内装に取り入れるようにしましょう。特に黒色は落ち着いた雰囲気を演出できるほか、汚れも目立たないという二重の利点があるためおすすめです。床壁の材質自体にも汚れにくい加工の施してあるものを選ぶなど配慮するようにしましょう。
また、ラーメン屋と言って思い浮かぶであろうカウンターの設置も重要です。カウンターの設置は回転効率を上げられるだけでなく、目の前で調理する様子を見てもらうことができて、待ち時間も楽しめる空間を演出することができます。
ステップ4 ラーメン屋開業に必要な手続きを行う
ラーメン屋を開業するためには必要となる手続きのほか、資格も持っていることが求められます。
手続きは食品衛生法で定められている「飲食店営業許可申請」が。必要となってくる資格は「食品衛生責任者」です。いずれもきちんと手続きを行わなくてはせっかく準備しても開業まで行きつくことができないため注意するようにしましょう。
ステップ5 ラーメン屋開業!
スタッフを何人雇うか決めて、開業のためのオープン告知を行えば、いよいよラーメン屋開業です。
うまく資金繰りを行いながら進めていくようにしましょう。
まとめ
ラーメン店を開業するには、しっかりと準備が必要です。物件を見つけるだけでなく、内外装工事や厨房機器など、多くの業者との連携が不可欠です。
内外装工事には一定の時間がかかるため、充分な準備期間を確保することが重要です。また、安定した経営を実現するためには、開業前にターゲット層や立地条件などを慎重に考慮するようにしておきましょう。
ラーメン店の競争は激しいですが、成功する店舗は慎重に計画が立てられています。
人気のラーメン屋開業に向けて準備をしっかり取り組みましょう!
もし内装費用や内装面でご不安があるならば内装広場の利用をお勧めします。
お客様の希望を踏まえて適切な内装業者をご紹介します。